志村 隆は、日本の俳優。兵庫県生野区に生まれる。俳優としてデビューしたのは映画『赤西蠣太』(1936年)で、溝口健二監督の映画『大阪エレジー』(1936年)に出演している。
黒澤明監督作品30本のうち21本に出演し、三船敏郎と並んで黒澤明監督に最も縁の深い俳優である。その役柄は、『酔いどれ天使』(1948)の医者、『野良犬』(1949)のベテラン刑事、『スキャンダル』(1950)の欠陥弁護士、『羅生門』(1950)の木こり、『生きる』(1952)の瀕死の官僚、そして『七人の侍』(1954)の主人公の官兵衛など、多岐にわたっている。
実際、1943年から1980年までの黒澤と志村の共同作業は、三船との共同作業(1948-65年)よりも早く始まり、長く続いたのである。志村は監督のデビュー作『姿三四郎』(1943)に出演し、黒澤の最後の出演作は『影武者』(1980)で、黒澤は特に志村のために役を書き下ろした。しかし、欧米での公開ではそのシーンがカットされていたため、彼が出演していたことを知らない人が多かった。クライテリオン・コレクションが発売したDVDでは、志村の映像が復元されている。
黒澤監督との仕事以外では、志村はおそらくいくつかの日本の怪獣映画での役で最もよく知られている。たとえば、最初の2作の『ゴジラ』の科学者山根京平(英語版『Godzilla』のレイモンド・バール、平成ゴジラ映画の小高恵の前にこの役を再演した最初の人)である。
志村は1982年2月11日、肺気腫のため東京で死去、76歳。 (wikipedia)。