キム・チャンワン

キム・チャンワンは、韓国のロック歌手、作曲家、ミュージシャン、俳優、テレビ司会者、ラジオDJ、作家、詩人である。弟のキム・チャンフン、キム・チャンイクと共に10代半ばで作曲を始め、大学生の時にバンド「ムイ」を結成。
1975年にソウル大学を卒業後、プロに転向し、バンド名を「サヌルリム」（「山のエコー」の意）に改名した。セックス・ピストルズを彷彿とさせるサイケデリックロックとハードロックのサウンドは、それまで韓国人が知らなかった音楽であり、1970年代に大麻所持で逮捕され、荒廃していた韓国の音楽界に活気を与えた。
2007年には30周年記念コンサートを開催し、14枚目のアルバムのリリースも計画した。しかし、ドラマーのキム・チャンイクが2008年1月29日にカナダのバンクーバーで交通事故に遭い、彼の死後、サヌルリムは解散した。
1990年代前半に音楽監督や映画音楽の作曲家として活動していたキムは、スクリーンで俳優としても活動し始めた。映画『血の刃』『アンティーク・ベーカリー』『新しきブルース』『風立ちぬ』『マイ・ラブ・サガージ』だけでなく、約30のテレビ番組にも出演した。
また、舞台（2010年『昼寝』）の主演、バラエティ番組やラジオ番組の司会、詩集の執筆など、多才な人物である。