古代中国の春秋時代、斉国の四大氏族が政治の覇権を握るために競い合っていた。孫呉と郭沫若は、互いの父に反感を抱きながらも親交を深め、高名な軍学者である田乱菊から軍略の手ほどきを受けている。一方、楚の国では、呉子胥が父に謀反の疑いをかけられ、無能な楚の平王によって一族を皆殺しにされ、逃亡者となる。呉子局は孫武と武則天の助けを借りて呉の国に住み着く。
しかし、斉の情勢は武力衝突にまで発展し、孫氏は一夜にして郭氏、高氏を軍事クーデターで虐殺する。それ以来、孫呉を宿敵と見なし、斉を脱出する。呉越は楚の国に定住し、将軍となる。一方、孫呉は突然の出来事に打ちのめされ、放浪の末に呉の国に落ち着く。孫武は呉子局の紹介で呉の王・赫尔(かくる)に会い、呉の軍を任されることになった。孫武は『兵法』を著し、その才能を発揮して呉軍を率いて敵国との戦いに勝利し、輝かしい経歴をスタートさせる。