ハーフ (2016)

トランスジェンダー・バーで働くミナ・アーは、トランスジェンダーの女性。同僚が男性客に暴行されたとき、彼女は助けに入り、誤ってその加害者を殺してしまう。法廷でミナは、同僚を守るためには仕方がなかったと主張するが、状況は彼女に不利なものだった。検事は彼女のセクシュアル・アダクティビティを利用して、嫉妬による殺人であるかのように裁判を進め、ミンアの弁護士も彼女の状況を見ようとはしない。ミンアが男子刑務所に収監され、恐怖に襲われるまでは、トランスジェンダーの人権問題は表面化しない。ミンアはようやく女性用の刑務所に移されるが、それでも誤解に苦しむ。トランスジェンダーの人権問題を法廷劇として提示し、トランスジェンダーに対する無数の誤解を正そうとする作品。キム・セヨン監督は、男性受刑者とともに収監されたトランスジェンダー女性の実話をもとに本作を制作。新しい手法ではなく、従来のスタイルを取り入れた法廷ドラマでもある。