女性下着メーカー「プリンセス・アンダーウェア」の宣伝部に勤める忍は、童話作家になるのが夢だ。同僚で婚約者の妙子がいるが、「300万円貯まるまで結婚しない」と約束し、それまでは古本屋生活を続けている。
ある日曜日、街を歩いていたしのぶは、倒れている老婆を助ける。その老婆、伊集院綾乃は公家の生まれで、嫁と折り合いが悪く、京都を飛び出してきたのだ。
忍は綾乃のために新幹線の切符を買い、駅で綾乃に別れを告げる。しかし、妙子との口論を終えて家に帰ると、綾乃が待っていた。新幹線に乗り遅れたと言うのだ。別れを告げたときにはまだ発車まで時間があった。そこで、しのぶの家を思い出し、綾乃はしのぶの下宿にやってきた。
忍らしく生きろ」という父の教えのもと、忍はトラブルメーカーの綾乃に付きまとわれるのを我慢していたが、周囲を巻き込んで耐え難い出来事が続出する。