離婚率が現在の2倍もあった江戸時代末期が舞台です。
封建的な日本社会では、男は簡単に妻と離婚できたが、妻はなかなか離婚をすることができなかった。鎌倉の東慶寺という女人禁制の寺で、2年間の隷属の後、夫に離婚届を出させて慰安する女性も少なくなかった。東慶寺は、この寺の下にある3つの旅館を表看板として、まず許可を得た女性だけを受け入れていた。
時は1841年。徳川幕府は天保の改革で和議令を出し、庶民の生活はますます苦しくなっていた。江戸に住む中村信次郎は、文芸作家であり、医師見習いでもある。叔母の柏屋源兵衛が経営する東慶寺の旅館に逃げ込んだ。
城後は、家業のために自分を搾取する夫との離婚を目指し、東慶寺を目指している。お銀は元宮廷女官で、愛する豪商を訳も分からず捨ててしまった。二人の女性は、東慶寺への旅の途中で出くわす。そこで城後とお銀は、新次郎やその叔母、そして彼女たちの新たな人生を切り開くためにさまざまなアイデアを提供しようとする人々と出会う。
(出典ジョー・シレン