2078年、沖縄本島は災害で壊滅的な被害を受けた。居住可能な土地は、アメリカ人と富裕層が住む「安全地域」と、外の無法地帯である都市に分かれている。安全地帯の3人の子供たちは、平和な生活に疲れ、冒険の約束と過ぎ去った時代の遺物に引かれて、都会の荒野に飛び出していく。
廃墟となった街、緑豊かな島の地形、海など、ロケーションの環境的なディテールや雰囲気、登場人物の表情や振る舞いが語る、セリフのない物語。映画『THX1138』を思わせる公害や超監視といったディストピアのテーマと、よりシンプルでクリーンな時代への憧れが同居する魅力的な体験ができる。
(提供:OAFF)