春日隆夫は本を読むのが好きな少年で、特にボードレールの「悪の華」を愛読している。同級生の佐伯奈々子は、彼のミューズでありヴィーナスであり、遠くから憧れている。ある日、彼は『悪の華』を教室に忘れてしまい、一人で取りに戻る。教室には本だけでなく、佐伯の体操服もあった。佐伯の体操服も発見し、衝動的に盗んでしまう。
これで、佐伯の制服を盗んだのは「変質者」だとみんなに知られることになり、春日は恥ずかしさと罪悪感で死にそうになっている。さらに、佐伯が制服を盗んだところを、クラスの変人でキモくて友達のいない女の子、中村に見られてしまう。彼女は、それが彼であることを明かす代わりに、彼の同族の変質者を認め、その知識を利用して、彼の人生を支配しようとする。中村の妨害と彼の暗い秘密にもかかわらず、春日は佐伯に近づくことができるのだろうか?中村は彼を一体どうするつもりなのか?
(出典:マンガヘルパー)