この映画の舞台はある精神病院だ。狂気の渦の中で切り結ばれているが、この映画は精神病院の管理人の物語をゆるやかに伝えている。彼の妻は患者の一人である。ある日、彼らの娘が、母親に婚約を報告するために精神病院に現れる。このことがきっかけで、家族の歴史(たとえば、なぜ母親が患者なのか、なぜ娘は父親が管理人であることを知らないのか)を縫い合わせる、いくつもの小ネタやフラッシュバックが発生する。
この映画には字幕がなく、現代の観客にはわかりにくい。現在あるプリントは、1926年に映画館で上映されたものの3分の1近くが欠落している。1920年代の日本では、語り部や弁士による生ナレーションや音楽が上映されていたはずである。[出典:ウィキペディア