吉俣良は、現在、日本で最も有名な作曲家の一人である。1959年、鹿児島県に生まれ、4歳の時に父親の勧めでピアノを始める。1977年に上京し、横浜市立大学に入学。
在学中よりピアニスト、キーボーディストとして多くのディスコバンドに参加。1982年、日本で初めて国民栄誉賞を受賞した美空ひばりさん(1937-1989)のバンドにオーディションで加入し、プロになる。1984年から1992年までリボルバーのキーボーディストとして活動する一方、レコーディングミュージシャン、アレンジャーとしてあらゆるジャンルの音楽制作に携わりました。
1996年、フジテレビ系ドラマ「おいしい関係」で初めてサウンドトラックを作曲。以後、『空から降る星』(2002)、『Dr.コトー診療所』(2003、2006)、『こころ』(2003年NHK朝ドラ)、『風のガーデン』(2008)、『救命病棟24時[第4シリーズ]』(2009)など、数多くの映画やテレビ番組のサウンドトラック音楽を作曲、サウンドトラック作曲家としての地位を確立している。2009年には、ベストアルバム “Best Soundtracks ~篤姫ベストand more~”をリリースした。
2008年NHK大河ドラマ「篤姫」では、ドラマのテーマ曲のほか、71曲のオリジナル楽曲を手掛けた。同ドラマとサウンドトラックの圧倒的な人気により、高い評価と商業的成功を収めた。2008年、鹿児島県知事特別賞受賞、薩摩親善大使に任命される。その後、2011年NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の全楽曲の作曲を担当。
映画音楽では、2001年に日本で大ヒットした映画「冷静と情熱のあいだ」のサウンドトラックが韓国でも人気となり、多くのCMに起用されている。また、日本映画「バッテリー」(2007)、「引き出しの中のラブレター」(2009)、「阪急電車 片道15分の奇跡」(2011)、「県庁おもてなし課」(2013)等の作曲家としても活躍している。近年は薬師丸ひろ子、吉田山田、aikoなど日本を代表するアーティストの楽曲制作・編曲を多数手がける。
2008年7月、初のソロコンサートを東京・浜離宮朝日ホールで24名のミュージシャンとともに開催。また、日比谷公会堂80周年記念公演の記念音楽を担当するなど、ソロ活動としてオーケストラや他アーティストとのコラボレーションを続けている。
2011年、ニューヨークのフリーシアターで3週間にわたり上演されたオフブロードウェイ作品「くつかけ時次郎」の音楽を作曲・演奏。また、2014年には韓国で初めてとなる自身の海外公演をプロデュースし、公演を行った。
2015年夏、鹿児島市民文化ホールでのコンサートをソールドアウトさせたRyo。彼の人気により、2000枚のチケットは数時間で完売となった。また、委嘱作品として、2015年10月31日から11月15日まで鹿児島で開催された国内最大級の文化イベント「第30回国民文化祭」のテーマ音楽を作曲。
(出典:yoshimataryo.com)