渡哲也は、日本の映画、舞台、テレビ俳優である。
青山学院大学卒業。1964年、小杉勇監督『あばれ氣志道』でスクリーンデビューし、エランドール賞を受賞。日活では『東京流れ者』『アウトロー』シリーズなどに出演。
日活では石原裕次郎の指導を受ける。70年代前半、日活がロマンポルノに移行すると、渡は日活を去った多くの俳優の一人となった。
深作欣二監督の『仁義なき戦い』に主役として出演する予定だったが、病気のため出演できなかった。1974年、NHK大河ドラマ『勝海舟』では、病気のため主役の勝海舟を降板し、9話までしか出演していない。1976年、深作欣二監督の『やくざの墓場』でブルーリボン賞最優秀男優賞を受賞。
日本では、テレビ朝日の刑事ドラマ「西部警察」シリーズの大門啓介役で知られている。また、1986年には石原裕次郎の代役として人気刑事ドラマ「太陽にほえろ!」に出演している。
1987年の裕次郎の死後、石原プロモーションの社長に就任したが、2011年、体調不良で辞任した。
2015年6月10日、急性心筋梗塞で入院し、手術を受ける。7月17日、リハビリ中であることが発表され、約1カ月で退院することになった。
弟に俳優として活躍する渡瀬恒彦がいた。歌手としては「くちなしの花」のヒットで知られ、1974年と1993年に紅白歌合戦に出場した渡。
2020年8月10日、渡哲也が肺炎のため東京都内の病院で死去した。その3日後に所属事務所から死去が公表された。