滝田洋二郎は、日本の映画監督である。2008年、ドラマ『おくりびと』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞。1957年に同部門が創設されて以来、日本映画が同賞を受賞するのは初めて。
向井プロダクションで助監督を務めた後、映画界に入る。1975年に山本晋也監督でスタートし、1982年から新東宝映画で監督を務めたライトコミックピンク映画『痴漢電車』シリーズで脚光を浴びるようになる。その後、日活の「ロマンポルノ」シリーズとして、同様の痴漢モノを撮影している。痴漢保健室』(1984)、『痴漢ツアーバス』(1985)、『痴漢宅急便』(1986)などがそれである。1986年に発表した『コミック雑誌はいらない!』が高い評価を受け、その後も話題作を発表している。
2001年には、夢枕獏原作の『陰陽師』(映画)を監督。2002年ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭で入賞し、世界的にヒットした。
2008年の『おくりびと』は、第81回米国アカデミー賞でイスラエルのアニメーション・ドキュメンタリー『バシールとワルツを』を抑えて、外国語映画賞を受賞した。また、同作品で2009年日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受賞した。