宝田明(たからだ あきら、1934年4月29日 – )は、日本の映画俳優であり、西洋では映画『ゴジラ』シリーズで最もよく知られている人物である。
日本占領下の朝鮮半島で生まれ、一時期中国のハルビンに住んでいた。父は南満州鉄道の技師として働いていた。戦後もハルビンに残り、中国語と英語を話すことができる。
宝田は1948年に家族とともに来日した。53年4月、ニューフェイスとして東宝に入社。映画デビューは、教育者・福沢諭吉の伝記映画『そして、自由の鐘が鳴った』での端役だった[1]。その美貌とカリスマ的で洗練されたキャラクターで東宝の人気俳優となる。その後も『モスラ対ゴジラ』(64)、『アストロモンスターの侵略』(65)、『ゴジラ対怪獣』(66)と、ゴジラシリーズとの関わりは続く。1992年『ゴジラVSモスラ』でシリーズに復帰し、『GODZILLA』にも再登場した。ファイナル・ウォーズ』(2004年)にも出演している。その他の東宝SF・特撮作品には、『半人前』(1958)、『最終戦争』(1961)、『フランケンシュタインは世界を征く』(1965)、『キングコング脱走』(1967)、『緯度0』(1969)などがある。
東宝は1970年、新帝劇のためにブロードウェイの作曲家・作詞家ハロルド・ロームを起用して『風と共に去りぬ』のミュージカル作品を準備した。スカーレット」というタイトルで、宝田は当初レット・バトラー役で出演する予定であった。しかし、撮影中にブルドーザーから転落した事故で負傷し、この舞台には参加できなかった。2010年に開催されたファンコンベンション「G-Fest XVII」にゲスト出演している。–ウィキペディア