撮影現場では「バナ」の愛称で親しまれた、東宝専属のユビキタス俳優。1950年に東宝に入社し、1970年に契約制度が崩壊するまで在籍した。数々のSF映画に出演し、特に初代『ゴジラ』(1954年)では、東京タワーとともに沈んでいく運命的な記者を、思わず笑ってしまうほど演じたことで知られている。立花は、撮影中、暑くて汗をかいているように見えるように、顔にオリーブオイルを塗っていたという。10年前の福井地震で、身の危険を顧みず取材を続ける記者たちの姿を参考にしたという。
橘の没年は不明だが、スーツアクターの中島春雄のコメントから、2007年か2008年に亡くなった可能性がある(享年82、83歳)。
(出典:ゴジラ・シネアスト)