大平 透は、東京都出身の日本の男性ナレーター、声優である。大平プロダクション代表。代表的な役柄は『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーの吹き替え声である。また、スーパー戦隊シリーズを代表とする多くのナレーション役でも知られている。昭和の吹き替え界に大きな影響を与えた人物である。
東京都立大学城南高等学校(同校バレーボール部監督も務めた)卒業後、明治大学政治経済学部卒業。1954年、ニッポン放送に入社し、アナウンサー、プロデューサーとなる。1955年、東京放送の開局に伴い、劇団に入団。1958年に退社し、声優に転身。
スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダーの吹き替えでブレイク。スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』や『ソウルキャリバーIV』のクロスオーバーでもこの役を演じたが、このゲームはもともと日本語であるため、映画とは異なり、ゲームでは大平がベイダーの「オリジナル」音声を担当した。また、彼は通常、渋い悪役か、ディズニーアニメのピートのようなギャグキャラに起用されることが多かった。
また、大橋巨泉とは親交があり、安富士四郎の師匠でもあった。
2016年4月12日、大平は肺炎のため86歳で死去した。遺書として、喪黒福造の声を玄田哲章に代役として依頼した。