青森県出身。100本以上の脚本を手がけた多作家。黒澤明監督の「生きる」「七人の侍」「血の王座」「隠し砦の三悪人」などの脚本を共同執筆したことで知られる。映画教授のキャサリン・ラッセルによると、黒澤明監督との最初の作品は「生きる」で、この作品の二部構成の構成を考案したのは小国であった。映画評論家のドナルド・リッチーは、黒澤の脚本家の中で彼を「ヒューマニスト」と評価している。2013年、小國は、黒澤、橋本忍、菊島隆三の3人の脚本家とともに、西アメリカ脚本家組合からジャン・ルノワール賞を授与された。
黒澤明の最も頻繁な脚本パートナーであり、黒澤作品の7本に携わった。映画のテーマを導き出し、脚本全体に一貫性を持たせることを得意とした。3人目の共同脚本家である橋本忍は、自分(橋本)と黒澤が脚本を書いて小国に渡すと、小国がイエスかノーでうなずき、それに従って書くというのが彼らのやり方だったと語っている。
黒澤作品以外では、1953年に五所平之助の「恍惚の芭蕉」、1956年に島耕二の「宇宙からの警告」、1968年に小国の「トラ!トラ!トラ!」などがある。トラ!トラ!トラ!トラ!」、1970年稲垣浩「まちぶせ」などがある。