ナム・ミリ(本名:イ・ジョンスン)は、ソウル生まれの韓国人女優である。梨花女子大学政治外交学科在学中に台湾に渡り、東呉大学で英文学を学ぶ。この時に出会った台湾の男性と結婚し、1958年に韓国へ帰国した。
帰国翌年、李鳳来監督の目に留まり、「幸福の条件」(1959年)に出演し、女優としてデビューする。その後、「青春の教室」(63年)、「精神の女たち」(63年)、「馬齢花嫁」(66年)など、主に明るい新世代のイメージの登場人物で彼女の作品に出演している。映画に出演する一方、演劇の舞台にも挑戦し、1964年にはユー・ジンが設立した劇団「戯劇中心」のメンバーとして、設立作品「太子馬義」で舞台に立つこともあった。演技の勉強にも意欲的である。
1968年10月、彼女は「映画の日」の式典で別れを告げ、一時引退したが、当時の出演回数は350回を超えたという。しかし、2年後の1970年、アジア映画祭で通訳の依頼を受け、韓国代表団の英語通訳を務め、同年7月には「お義父さん」の洋服屋役を引き受け、カムバックする。
(出典: KMDb)