三浦しをんは、日本の作家である。直木賞、織田作之助賞、日本書籍販売協会賞などを受賞。作品は映画やテレビで映像化され、中国語、韓国語、ベトナム語、英語、ドイツ語、イタリア語に翻訳されている。
古典学者・三浦亮介の娘として生まれ、幼い頃から読書に親しんできた。早稲田大学文学部4年のとき、編集者を目指して就職活動を開始。文芸エージェントに才能を認められ、卒業前からネット上で書評コラムを書くことになった。大学卒業の翌年、2000年に自身の就職活動の経験をもとにした小説『戦う者に与えられる合格点』を発表し、小説家としてデビューする。
2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で第135回直木賞を受賞。同作品とその続編は、映画化、テレビ東京系ドラマ化、漫画化されている。2008年、強姦、殺人、時間経過による結末を描いた小説『光』を発表。光』は2017年、大森立嗣監督によりサスペンス映画として映画化された。
2011年、「大航海時代」という新しい辞書を作るための15年間の努力を描いた三浦の小説「舟を編む」が光文社から出版された。2012年、『舟を編む』は日本書籍販売協会賞を受賞。2013年、石井裕也監督により映画化された『舟を編む』は、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、複数の賞を受賞。2016年にはフジテレビが同小説をアニメ化し、その名も「舟を編む」。
三浦は好きな作家として、丸山健二と中井英夫を挙げている。ヤオイ愛好家でもあり、2006年にはヤオイに関するエッセイ集『趣味じゃありません』が出版された。
(出典: GoodReads、Wikipedia)