イ・ジョングクは韓国の映画監督、脚本家である。長編デビュー作『復活の歌』(1990)は、1980年の光州動乱を扱ったことから上映禁止となる。しかし、2作目の『二人の女』(1994年)で第32回大鐘賞の作品賞、新人監督賞、新人女優賞、第14回韓国映画評論家協会賞の新人監督賞など数々の賞を受賞し、高い評価を受ける。韓国映画界にメロドラマの波を起こした『手紙』(1997)で興行センスを証明した。2004年には同タイトルでタイ版『The Letter』が製作された。
海軍の潜水艦とその乗組員を描いた『ブルー』(2003)から、本格的なホラー映画『蝶の復活』(2007)まで、幅広いジャンルを監督している。しかし、観客の感情に訴えかけるメロドラマが得意なようだ。