金井克は1936年、神奈川県の農家の次男として生まれた。
日本大学芸術学部映画学科を卒業後、大手撮影所やフリーランスのコマーシャルカメラマンとして活躍。1960年、大映東京撮影所に入社し、高橋美智雄、小林節夫の指導を受ける。 1964年末に大映を退社し、フリーのカメラマンとなり、その後、商業映画界で数々の撮影をこなす。
1968年、金井克政丸プロダクションを設立し、翌年から金井が単独で監督、製作、上映を行う作品を数多く発表する。 無人島』『グッド・バイ』『キングダム』の微笑みの天の川三部作で日本インディーズ映画のパイオニア的存在となる。 その後、テレビのプロデューサーとして活躍する一方、『夢のランニング』(1987)、『グラスホッパーの一本釣り』(1988)、『ジョーの詩が聞こえる』(1989)という映像詩のシリーズを展開し、1991年にひとつの作品にまとめました。1991年、『嵐の回廊』を発表。その後、『聖なる劇場』、『スーパードキュメンタリー』と続く。また、城之内元治、大和屋竺、佐藤準信など、他界した協力者へのオマージュも込められている。
彼の「超ドキュメンタリー」。アヴァンギャルド仙術』(2003)が第50回オーバーハウゼン国際短編映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、第53回オーバーハウゼン映画祭(2007)では特別回顧展に選出されるなど、金井はその才能を発揮している。 (出典: カナイカツ)