梶芽衣子は、1947年3月24日生まれ、東京都千代田区出身の日本の女優、歌手である。約100本の映画に出演し、代表的な役柄は『野良猫ロック』シリーズの反逆者、暗殺者レディ・スノーブラッド、『女囚701号さそり』シリーズの殺人鬼サソリなど、1970年代前半の映画のアウトロー役である。
東京神田に生まれ、目黒の八雲学園高校を卒業。高校卒業後の1965年、本名の太田雅子として日活に入社し、映画界に入る。1969年、マキノ雅弘監督の『日本残侠伝』に出演し、その演技力を認められて梶芽衣子という芸名を授かる。1970 年から 1971 年にかけては、不良少年を描いた『野良猫ロック』シリーズに出演。
71年、日活がピンク映画界に進出したため、梶は東映に移籍する。そこで『女囚701号・さそり』シリーズを製作した。1973年、復讐をテーマにした『雪国婦人』にユキ役で出演し、続編の『雪国婦人2・復讐のラブソング』にも出演した。その後、『やくざの墓場』(1976)など、深作欣二監督作品に出演する。1978年、『曾根崎心中』に主演し、5つの映画賞で主演女優賞にノミネートされ、そのうち4つの賞を受賞した。
1980年代からテレビで活躍。1989年、テレビ時代劇『鬼平犯科帳』(松竹・フジテレビ系、二代目中村吉右衛門主演)で密告者のおまさを演じた。
また、歌手としても活躍。レディ・スノー・ブラッド』の主題歌「修羅の花」、『女囚さそり』シリーズの主題歌「怨み節」などを歌う。この2曲が『キル・ビル』で使用されたことをきっかけに、再び注目されるようになった。初めてCD化された。これをきっかけに音楽活動を再開する。2009年、シングル「女はやめたい」をリリース。2011年、宇崎竜童と安芸洋子が作詞作曲を手がけた31年ぶりのニューアルバム『あいつの好きなブルース』を発表。
また、『キル・ビル』で再び注目され、ハリウッドから女優としてのオファーも多数あったが、「日本語以外の言語では良い演技ができない」と全て断っている。