ジェームス三木は、満州国奉天市出身の日本の脚本家、作家、映画監督、元歌手であり、小学生の時に大阪府茨木市に移り住んだ。
中学2年の時、父親が心臓病で急死。父の死後、医師である叔父の勧めで医学部を受験する予定だったが、大阪府立市岡高等学校入学後、演劇に熱中するようになる。高校2年の時、演劇部で主演・演出した作品が、大阪府高等学校演劇コンクールで最優秀賞を受賞した。この間、役者志望となり、劇団俳優座の受験では競争率12倍で合格した。1953年、高校を3年で中退して上京し、5期生として劇団俳優座に入団した。
ジェームズは1960年3月1日、山下典子と結婚した。長男は俳優の山下貴輔。
30歳を過ぎ、人気に陰りが見え始めた頃、新聞広告を見て、小説「草食温風」を文芸同人誌に掲載した。これを機に文芸に目覚め、シナリオ作家協会主催のシナリオ研究所に研究生として入所する。半年後の1968年、第18回新人映画シナリオコンクールで「アダムの星」が準大賞を受賞。この作品が映画監督・野村芳太郎の目にとまる。1969年、34歳のとき、映画「ゆずき」で脚本家としてデビューする。
1983年、脳腫瘍で入院するが、一命を取り留め、復帰する。
1987年、大河ドラマ「独眼竜政宗」で大ヒットし、大河史上最高の視聴率を獲得する。
1997年、『息子の深き眠り』『剣客商売』で放送文化基金賞脚本賞を受賞。
1999年、第50回NHK放送文化賞受賞。
また、舞台制作、小説、エッセイなどでも活躍中。
日本国憲法において、脳腫瘍の体験について講演を行うことも多い。