三代目市川寿海は、二枚目役を得意とする優れた立役者であった。明治末期から昭和初期にかけて、二代目市川左團次一座で活躍し、真山青果や岡本綺堂など多くの新歌舞伎の創作に携わりました。二代目市川左團次の死後は、二代目市川猿之助のもとで新作の創作に励んだ。1943年に大坂に移り、コンビを組んだ三代目坂東十三郎は、二人とも名字に「寿」を持つことから、「二ツ寿」と呼ばれ、大成功を収めた。東京の出身だが、上方歌舞伎の世界に身を置き、上方役者と呼ばれるようになった。晩年は大ふけ役となった。
三代目市川寿海の代表的な役柄。片岡直次郎(『直侍』/『雲にまごう上野の初花』)、佐々木守綱(『守綱陣屋』)、半九郎(『鳥辺山心中』)。木村重成(『桐一葉』)、徳川綱豊(『大浜御殿』)、紀有恒(『波出倉部伊勢物語』)、源頼家(『頼朝之資』)らです。
樹海は、七代目市川団十郎(初代市川樹海)と九代目市川団十郎(二代目市川樹海)が使用した俳名であり、三代目市川樹海は、七代目市川団十郎(初代市川樹海)と九代目市川団十郎(初代市川樹海)が使用した俳号である。三代目市川寿海は、この名跡を名乗った最初の役者である。(歌舞伎21.com/)