十一代目市川海老蔵は、十一代目で現在の海老蔵姓である。歌舞伎、テレビ、映画などで活躍する名優で、歌舞伎俳優の名門・市川一門の後継者である。
1983年、6歳で『源氏物語』の舞台でデビュー。1985年に七代目市川新之助を襲名し、2003年までこの名で歌舞伎に出演。1994年、父親が主演したNHK大河ドラマ『花の乱』でテレビ初出演を果たす。
2002年から2003年にかけては、NHK大河ドラマ『武蔵』で宮本武蔵を演じ、テレビ主演を果たした。その後、歌舞伎に再出演し、宮本武蔵を演じた。2004年5月、十一代目海老蔵に改名するまでの間、数々の舞台で活躍した。
2006年『出口のない海』で映画初出演。ヨーロッパ、オーストラリア、日本の各県で歌舞伎の公演を行う。2007年、パリ・ガルニエ宮での公演を最後に、芸術文化勲章を受章。2010年6月4日から15日まで、ロンドンのサドラーズウェルズ劇場で松竹大歌舞伎「義経千本桜」の全12回公演が行われた。
2010年11月25日、東京・西麻布で歌舞伎仲間と飲酒していたところ、早朝に暴行された。日本のマスコミによると、灰皿のテキーラを無理やり飲ませたという。海老蔵は帰宅後、妻の小林麻央が頬骨の陥没骨折とひどい打撲を発見し、警察に通報、虎の門病院に運ばれた。この傷のため、歌舞伎の主役で重要な「ニラミ目」ができなくなり、引退の可能性もあるといわれた。この事件により、松竹は海老蔵を歌舞伎から謹慎させた。
2011年、三池崇史監督による3Dリメイク版『HARA-KIRI』で主演を務める。2011年7月2日、東京・新橋演舞場での七月大歌舞伎で海老蔵が舞台復帰。 2015年、成田市観光大使に任命される。
2013年、父である十二代目石川團十郎が死去。女優・司会者の小林麻央と2017年に乳がんで亡くなるまで結婚していたが、緊急記者会見で公表した。
2019年、團十郎という芸名を名乗ることを発表。2020年5月からは「十三代目石川團十郎」として活動する。しかし、COVID-19パンデミックの発生に伴い、命名式が行えないため、現在も現職を続投している。2020年東京オリンピック開会式で歌舞伎舞踊を披露。
(出典:ウィキペディア、ジャパンタイムズ)