Hayasaka Fumio

早坂文雄

性別: 男性
生年月日: 2014年8月19日

固有名詞: 早坂文雄

出生時の名前: Fumio Hayasaka

国籍: 日本の俳優

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早坂文雄 について

早坂文雄は、本州の仙台市に生まれた作曲家である。1918年、家族とともに北海道の札幌に移り住む。1933年、早坂は伊福部昭とともに新音楽連盟を結成し、翌年には新音楽祭を開催した。1935年、「二ツの山への全奏曲」がラジオコンクールで第1位、「子供の部」がヴァインガルトナー賞(1938年)を受賞するなど、初期の演奏会用作品で数々の賞を受賞している。その他、ピアノのための夜想曲(1936年)、管弦楽曲「古代の舞」(1938年)などがある。1939年、早坂は東京に移り住み、映画音楽の作曲家としてのキャリアをスタートさせる。1940年初頭には、早坂は「日本映画のための主要な作曲家」とみなされるようになった。

戦後も早坂は映画の仕事を続け、すぐにその実力を認められるようになった。1946年、『民衆の敵』で第1回毎日映画コンクール映画音楽賞を受賞。翌1947年には衣笠貞之助の『女優』で毎日映画音楽賞を受賞している。1940年代後半、早坂は友人の伊福部昭を東宝撮影所に招き、一緒に映画音楽を作るようになった。伊福部は、1947年の谷口仙吉の『銀嶺の果て』で初めて東宝の映画音楽を担当した。後に黒澤作品のほとんどに出演する名優、三船敏郎は、この映画の試写会で初めて黒澤に会った。

黒澤明との関係
早坂文雄は、日本を代表する映画監督である黒澤明と名高い付き合いをしていたが、早坂の早逝により短命で終わった。1948年の「酔いどれ天使」は、早坂が初めて音楽を担当した黒澤明監督の作品である。監督と作曲家は、「音楽と演奏の対立的な取り扱い」を試すために共同作業を行った。この二人のコラボレーションは、早坂が映画の映像部分にアイデアを提供するなど、非常に深い芸術的関係に発展した。黒澤は自伝の中で、早坂と仕事をしたことで映画音楽のあり方に対する考え方が変わった、それ以来、音楽を単なる「伴奏」ではなく、映像の「対位法」として捉えている、と述べている。また、この作品は黒澤が初めて三船敏郎を俳優として起用した作品でもある。

早坂が黒澤のために音楽を担当した作品には、『野良犬』(1949年)、『羅生門』(1950年)、『生きる』(1952年)、『七人の侍』(1954年)などがある。1950年代には、溝口健二監督の遺作となった作品の音楽も手がけている。卯月』(1953)、『廷臣佐正』(1954)、『磔の恋人』(1954)の音楽を担当した。

1950年の「羅生門」は、早坂にとって特に重要な作品であった。この作品は1951年のベネチア映画祭で金獅子賞を受賞し、欧米で広く見られるようになった最初の日本映画と言われている。黒澤は早坂に、ラヴェルの「ボレロ」のような音楽を作曲してほしいと頼んでいた。当時、若手作曲家だった佐藤勝は、この音楽に感動し、早坂に師事することになった。この映画は、日本文化の原爆の傷跡とも関連している。アメリカ占領軍は、広島と長崎の悲劇におけるアメリカの役割を「批判」することを日本のメディアに禁じたが、『羅生門』は、都市が荒廃し、社会の混乱があふれる日本の歴史的時代を描いているのである。

早坂は、亡くなるまでの数年間、絶え間なく制作を続けた。1950年に映画音楽協会を設立[11]。1953年の溝口健二監督作品『雨月物語』は早坂が音楽を担当し、1953年のヴェネツィア国際映画祭で銀賞を受賞している。翌1954年には、溝口作品の時代劇『廷臣三省堂』を担当。この作品は、カザン監督の『水辺』、フェリーニ監督の『ラ・ストラーダ』、黒澤監督の『七人の侍』と並んで、1954年のヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞している。

黒澤の時代劇映画である「七人の侍」にも早坂の音楽が使われている。当時、日本映画史上最大の製作本数であった。この映画では、西洋のシンフォニック・コンサート音楽と密接に関連した、強い演出上の音楽選択が行われた。佐藤勝は、早坂のスコアのオーケストレーションに協力した。 このスコアは、ライトモティーフという西洋のオペラから借用した作曲構成法を利用している。

東京滞在中は、「左と右の古代の踊り」(1941)、ピアノ協奏曲(1948)、管弦楽組曲「ユーカラ」(1955)など、演奏会用の作品もいくつか書いた。佐藤勝や武満徹の音楽の師匠でもある。

1955年、結核のため東京で41歳の若さで死去。生きものの記録』の楽譜制作中に亡くなったため、佐藤勝が楽譜を完成させた。

関連作品(ドラマ・映画)

早坂文雄は以下のドラマや映画で紹介されています。

主役として

別の役割で

関連作品(映画監督)

早坂文雄は以下の映画やドラマを監督しています。

関連作品(映画監督・脚本家)

早坂文雄は以下の映画やドラマの監督・脚本を担当した。

関連作品(脚本家)

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