1937年8月29日に生まれたベティ・ローティは、決して恵まれたとはいえない人生を歩んできた。幼いころに孤児となり、上海で母方の祖母に育てられた後、1949年に一家で香港に移り住んだ。幼い頃から舞台芸術への情熱を持っていたローは、1953年に香港の長城映画撮影所と契約を結び、すぐに活躍の場を得た。万里の長城で過ごした5年間は、『珠玉の美女』などの大作に出演したものの、何一つ不自由なく過ごすことができた。
1958年にショウ・ブラザーズと契約して初めて、彼女のスターは最終的に輝きを増したのである。魅惑の影』や『紅楼夢』などのヒット作によって、ローは次のビッグスターとしての地位を確立し、「古典的な美女」というニックネームが付けられるようになった。彼女が国際的に知られるようになったのは、1962年のリー・ハンシャン監督の『ラブ・エテルネ』からである。第10回アジア映画祭で上映されたほか、第2回金馬奨で6つの賞を受賞し、そのうちの1つが主演女優賞であった。
1962年に人気俳優のピーター・チェン・ホーと結婚したが、1968年に自ら命を絶った。
(出典:セレスティアル・ピクチャーズ)