竹内美春は名古屋の法律事務所に所属する敏腕弁護士。ある日、彼女は法律事務所の所長・水野豊彦から、依頼主の会社の離婚案件を任される。社長の郷原直樹(吉沢悠)は、5歳の息子を残して出て行った妻・信江(米花)と離婚したいという。しかし、信江は息子を引き渡さないと泣く。実は、美晴にも離婚の経験がある。自分のミスで親権を奪われ、10年間も娘の香苗に会っていないのだ。不本意ながらこの事件に取り組み始めたが、次第にのめり込んでいく。夫の弁護士でありながら、信江の気持ちを汲んだ解決策を提示する。それが依頼主の会社を怒らせ、法律事務所の顧問契約は打ち切られる。美晴のことが好きな水野は、必死に辞職を思いとどまらせる。しかし、彼女は責任を取って事務所を辞めてしまう。その夜、落ち込んだ美晴は、自宅の真下にある「あんかけスパゲティ」で酒を飲み干す。その夜、美晴は自宅の真下にある「あんかけスパゲッティ」で酒を飲み、仲の良い店主の三ツ矢哲に愚痴をこぼす。「そんな時、両親の離婚に悩む双子の姉妹を連れた信江がやってくる。自分も離婚を経験している美晴なら大丈夫と、信江は信じている。美晴は、バラバラになってしまった双子の家庭をなんとかまとめようと、力を尽くす。そんな美晴の姿を見て、哲と信江は離婚相談所を立ち上げることを勧める。竹内晴美離婚相談所」の開所式当日、一人の若い女性が不機嫌そうな顔で看板を見つめている。彼女は美晴の娘で、成人した香苗だった。