息子のままで、女子になる

慶應義塾大学で建築を学んだ楓は、大手建設会社に就職し、幼い頃から建築家になる夢に向かって歩み始める。しかし、楓は男として生きることに違和感を覚え続け、女として生きることを決意する。女性として通用するか試すためにミスコンに参加したり、LGBTの就労支援活動や講演会に参加することを決意する。しかし、これらの活動を通して、彼女は固定概念に疑問を持ち、自分なりのトランスセクシュアルの概念を確立していく。一方、楓の心の中には、父親の期待に応えられなかった息子という自己像が残っていた。