昭和の時代、福島県出身の作曲家、古関裕而の生涯を題材にした物語です。
1909年、福島県で代々呉服屋を営む家に待望の男児が誕生した。彼は後に、数々の名曲を残した才能あふれる作曲家、小山祐市となる。雄一は跡取りとして育てられたが、どちらかというと夢見がちで、周囲からは何の取り柄もない子供と思われていた。しかし、音楽との出会いが喜びとなり、独学で作曲の才能を開花させた。少年時代、雄一は密かに海外の作曲コンクールに応募していた。これが、彼の運命を変えることになる。応募した曲が準グランプリを受賞したのだ。その結果、歌手を目指している女子学生と知り合うことになる。福島と豊橋という遠距離にもかかわらず、ふたりは結ばれた。上京した2人は、さまざまな人と出会い、暗黒時代を乗り越えて、数々のヒット曲を生んだ。しかし、戦争が始まり、雄一は軍の要請で戦時中の歌を作曲することになった。自分が作った歌を歌った若者が戦死していくのが、彼の心を痛めた。戦後、混乱した中で国は復興に向かう。夫妻は、音楽の力で傷ついた人々を励まそうと、新時代の音楽を作り上げた。
(出典: Jdrama Weblog)