私たちの居場所 (2019)

スーはまだ自分の夢を見つけられず、家族のいる町では自分らしさを感じられない。彼女はすべてを投げ出して、奨学金をもらってフィンランドに行きたいと思っている。面接のコツやスーツケースの詰め方のアドバイスはネットで簡単に手に入るので、出発前にやることリストに入れている。しかし、自分の過去との対峙や、親友との別れと結びついた感情は、なかなか置き去りにできない。
大人になる入り口にいる2人の少女を繊細に描いている。しかし、成長物語という形式は、監督がグローバルな世界で自分のアイデンティティを探すことを考えるための口実であり、永続的でつかみどころのない人間関係についての魅力的なエッセイであり、現代の若い女の子が直面する問題でもあるのです。