星見ヶ丘病院に勤める認定看護師の弥生には、誰にも言えない秘密があった。生まれてすぐに親に捨てられ、里親の元で育ったのだ。そのため、自分の居場所を失いたくない、ここにいたいと願っている。孤独で、誰にも逆らわず、「いい人」を演じ、仕事に打ち込んでいる。そんなある日、藤堂が新任の看護師長としてやってくる。仕事に対して信念を持ち、毅然とした態度で患者のケアにあたる。藤堂を拒絶しようとする弥生だったが、やがて藤堂の存在に感情が揺さぶられ始める。その後、弥生は過去を振り払い、自らの意志で新しい人生を歩み始める。
~~ 中脇初枝の同名小説を映画化。