東京で一人暮らしをしている小林鈴は、昆虫分類学の博士号を取得している。昆虫は彼女の人生の大いなる愛だ。ある日、研究分野の狭さと頑固な性格が災いして、勤めていた大学から突然解雇される。その夜、すずは実父・中村保が経営する喫茶店で、かつての恋人・安藤武と再会する。彼女と父親は、なぜか同じ戸籍には入っていない。酔いつぶれたすずを武は家に帰らせる。二人は一晩を共にすることになる。約5週間後、すずは妊娠していることが発覚する。ある本で、人間は胎児の9ヶ月間に3億年の進化を遂げるという伝説を知り、すずは子供を産む決意をする。しかし、武にはその話を切り出せないでいた。ようやく決まった仕事も思うようにはいかない。不機嫌な日々が続く中、故郷から母・文子が上京してくる。すずの妊娠が発覚し、非難を浴びる。しかし、母の猛反対にもかかわらず、一人で育てたいという思いは変わらない。彼女の頑固さには、隠された過去が関係していた。
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