倉永晴行は、和仁の国の市役所にある市民相談所に勤務している。転勤して3年、ストレスフルな生活を送り、胃痛と闘う毎日。真面目で礼儀正しく、几帳面で臆病な性格の彼は、部下や見栄っ張りで気弱な上司、そして無理難題やクレームをつけてくる市民たちに挟まれ、日々悶々とした日々を送っている。倉永の唯一のはけ口は、麦酒を飲みながら飼っている熱帯魚のアロワナに愚痴をこぼすこと。そんな彼がある日、非常事態に陥って噴火してしまう。それをきっかけに正義感に目覚めた彼は、職場や家庭の問題と戦い始め、気持ちのいい結末を迎える。
~~ 山本耕史の小説「峠」を映画化したもの。