白い少女は生まれつきの太陽アレルギー。唯一の友達、ホー・ザイは幼すぎて彼女の悩みを理解できない。クラスメートは彼女をからかう。過保護な父親のせいで家に閉じこもっているが、自分の世界には馴染めない。寝室も2段ベッドで、壁はカーテン。大人になり、村を出たいと願うばかり。夜、彼女は海辺で一人の男と出会う。彼の名は坂本。村の人ではない。村の者ではない、よそ者だ。これはラブストーリーだが、サカモトと白い少女は恋人同士ではない。では、二人の間に何が起こるのか?二人は見つめ合う。彼は彼女の鏡になる。彼女は彼の鏡になる。それが愛というものだ。他者を通して、人間がしばしば持つ不完全な混乱として、自分自身を映し出す。部屋に鏡を置くと、空間が広がるからだ。坂本と一緒に遺跡に行ったとき、白い少女はようやく自由になれる空間、自分の中にある可能性を発見する空間を手に入れた。そして坂本から、世界を別の角度から見ることを学ぶ。一方、ホー・ザイは中国本土からの「観光客」の一団を追う。彼らは不動産開発業者であることが判明する。村長は彼らの資金でパールヴィレッジを金鉱にしようと企んでいるのだ。彼らは村長の甥であるクンを送り込み、文化財保護法を回避するために遺跡を焼き払わせる。ホー・ザイは彼らの計画を暴露するため、月の宴の舞台を盗み出す。坂元と共に村長の手下から村の外へ追い出される。クンは廃墟を焼き払おうとやって来る。白い少女は鍵をかけて彼を止める。そして、かつて自分の居場所ではなかった世界が、自分の生まれ故郷であるために美しいのだということにようやく気づく。
(出典IMDb