太白山脈 (1994)

この映画は、全10巻からなる大河物語『太白山脈』を原作とし、趙貞来が執筆したものである。この物語は、数世代にわたって続く、持つ者（経営者）と持たざる者（農民）の対立を描き、明らかにしようとするもので、それぞれ右翼と左翼に発展していくものである。なぜ、そのような対立が起こるのかを明らかにしながら、同時代の人々のロマン、シャーマニズム、儒教的な側面など、実生活の隅々まで描かれている。この作品は、韓国の40代以上の世代で事実上固まった、政治的に論争の的になっているイデオロギー問題について、さらなる洞察を与えてくれる。このイデオロギー問題は、デジタル時代になっても生き残り、大統領選挙に大きな影響を及ぼしている。