約束

北へ向かう長い列車の中で、一人の青年が目の前にいる年配の女性に声をかける。最初は無反応だった彼女も、昼食を勧めることでようやく会話をするようになる。斉藤耕一の名作「ランデブー」は、こうして始まった。女は仮釈放中の殺人犯、男は傷害と強盗の家出人であることが判明。偶然にも、二人はすぐに恋に落ちる。女は男に、自分が出所するまで2年間待ってほしいと頼む。そして彼はそれを承諾する。