20世紀末。犯罪が多発し、治安が悪化した警視庁は、街の統制を失い始めていた。その解決策として、「悪質犯罪対策重装機動特捜隊」が設立された。高い知性と体力を持ち、特に正義感が強く、狂信的ですらある男女によって作られた彼らは、「ケルベロス」の愛称で呼ばれ、特殊な「強化装備」のボディアーマーと重火器を装備していた。
しかし、犯罪の猛威を食い止めようとする崇高な勇気のもとに始まった活動は、やがて暴走していく。しかし、犯罪を未然に防ぐという崇高で勇気ある行動が、やがて警察官らしからぬ行為に発展していく。その結果、警察官らしからぬ行動が目立つようになり、世間から批判を浴びるようになった。転機となったのは、あるケルベロスのメンバーが、日常的な捜査中に軽犯罪者を殴り殺したときだった。
これがきっかけとなり、グループを永久に閉鎖し、完全に解散させる正当な理由となった。しかし、ケルベロスグループの中には、武装解除を拒否する者もいた。3人の精鋭が体制に反旗を翻し、市街地を転戦した。他の2人は負傷し、捕縛を免れることはできなかった。一人、上級刑事の都留孝一だけが逃げ延び、他の刑事たちに「必ず戻ってくる」と約束する。