ムーンハンター (2001)

ムーンハンター』は、タイの若き2人の革命家の実話を描いた作品である。1973年10月、タイ近代史上最大の大規模デモを指揮した恐るべき学生リーダー、セクサン・プラサートクン。この出来事は、軍事独裁政権を倒し、民主主義を回復させる民衆蜂起につながった。しかし、独裁政権復活を望む旧支配層の政治的暴力の波に巻き込まれ、彼と恋人のチラーナン・ピットプレチャの人生は一変する。多くの活動家が暗殺された後、2人はタイ共産党を中心とする非合法の武装運動に参加し、タイの森でゲリラ的に戦うことを決意する。しかし、セクサンの夢はすぐに打ち砕かれた。自分の理想主義が、タイ共産党の旧体制の中で通用しないことに気づいたからだ。