隣の男 (2010)

サンスは、隣の家の男だ。彼の夢は、土地とメルセデスを持つことだ。サンスは、白いシャツを着て、髪を後ろに流した30代の典型的な不動産屋だ。5つの石を置いたら、3つ取らなければならない」というのが彼の信条だ。そうでなければ、2個しか残らない。メルセデスを手に入れるという夢を実現するために、リゾート開発に命をかけている。妻ユンジョンへの愛は過去のものとなり、かなり成長した息子にも無関心だ。この世の中でお金より大切なものがあるのだろうか。誰も認めないが、金より大切なものはない。自分の欲しいものを手に入れるために、詐欺を働いたり、もっと悪いことをしたりすることもある。彼は、友人に「鏡を見てみろ」と言われ、無邪気だった頃を振り返ったりもするが、何も変わらない。だって、あの頃できなかったことが、お金を払えばできるようになったんだもの……。今さら引き返せない。前に進むしかない。夢は叶った。しかし、人生にはルールがある。やっとの思いで前に進んだサンスだったが、思わぬところで足踏みをしてしまう。住民たちは開発に反対するが、結局は解決してしまう…。チェ氏の自殺とユンジョンの反乱は、サンスの心に大きな穴をあける。この男はどこに行くべきなのか？