杜宮の世界、杜宮を持つ者は世界を持つ」という予言が国中に鳴り響き、杜宮家は大きなことを成し遂げる運命にあることが示唆される。そのため、宮廷の役人である杜宮信とその三人の娘、杜宮盤呂、杜宮曼特、杜宮甲呂に注目が集まっている。姉妹はそれぞれ生まれつきの美貌と知性に恵まれ、予言によって姉妹の仲が壊れないよう、互いに寄り添い、誰一人傷つかせないことを誓っていた。
しかし、都潘洛は野心家で、皇后の称号と王位が自分のものになるなら何でもすると言い、都満斗は富と地位の欲のためなら殺しもいとわない。杜宮甲洛は姉妹の末っ子として、二人の姉妹の「杜宮の世界」を巡る争いを理解せず、王位争いをせずに幸せに暮らそうとする。しかし、「林檎は木から遠くへ落ちない」ということわざがあるのではないだろうか。嘉禄が離れられない恋心も、徐々に彼女を杜宮の姉妹一人だけが成功できる世界へと迷い込ませることになる。