首都ソウルの中心を古くから流れる漢江が貫いている。しかし、2000年のある日、不幸な出来事から、川の水中に得体の知れない生き物が誕生する。その生物が川底でゆっくりと成長し始める中、人々は災害の予兆を感じ取ることができず、サッカーの韓日ワールドカップ決勝戦や大統領選挙、個人の生活などに没頭していた。
そして2005年のある日、漢江のほとりを散歩し、週末を楽しんでいた多くの市民の前で、その生物は恐怖と大量殺戮の衝撃的な姿を現したのである。一瞬にして、河岸は凄惨な血の海と化す。主人公のガン・ドゥは、川のそばでスナックを営みながら退屈な日々を過ごしている男だ。大破局のその日、彼は目の前で一人娘が生物に食われるのを目撃する。
突然現れた不測の事態に、政府も国家も無力になる。そして、かつて平凡な市民だったガン・ドゥとその家族は、ヒョンソを救出するために怪物との戦いに身を投じていく。政府によって完全に封鎖され、危険地帯とされた河川敷で、ガン・ドゥとその家族は怪物との止むことのない対決に突入していく。
~~ 「ザ・ホスト」の大前提は、2000年に実際に起きた「マクファーランド事件」(米軍職員が約470本のホルムアルデヒドを漢江に流した事件)からポン・ジュノが導き出したものである。