若き日のグロリアがピーターという船頭と恋に落ちるところから始まる「大いなる愛」。愛し合っているにもかかわらず、グロリアは父親に強要され、自分をレイプした男、町長の甥であるアンドレス・アレグレSr.と結婚することになる。
大人になったグロリアは、アマンダ、アンドレイ、ペング、リゼルの母親として、愛情深く、無私の心をもって接する。子供たちの認識では、父親は海外から時々やってくる働き者であった。先祖代々のアレグレ家に住んでいた。アンドレは定期的に送金してくれないので、グロリアはガラクタを集めたり、買ったり、売ったりして補っていた。父親が来れば、幸せな家庭であった。
しかし、ある秘密が幸せだった家族を崩壊させ、子供たちは次々とグロリアの元を去っていく。家族を守るために奮闘するうちに、グロリアには認知症の症状が現れ始め、記憶の断片を失い始める。当初、彼女はその症状を軽く見ていたが、ついにアルツハイマー病と診断される。
家族の問題の根底には、子供たちが「母は父である故アンドレスに浮気された」と誤解していることがある。グロリアは子供たちに父の思い出を汚させたくないがために、自分がアンドレスにレイプされたことを決して認めない。
そして、アンドレスが自分たちを捨てたように見えたリゼルが、ピーターとグロリアの不倫の末にできた私生児であることがわかったとき、彼らは破局を迎える。
アルツハイマーが進行するにつれ、彼女はかつて家族が持っていた愛を取り戻そうとするが、完全に消去される前に記憶を集めようと、時間との戦いの中で困難になっていく。そんな彼女のもとにピーターが戻り、子供たちと彼女との関係を修復しようとする。