東洋では、太鼓はあらゆる楽器の王者である。太鼓の激しい音は、人の体に染み渡る。太鼓の荘厳な響きは、人の心を開く。太鼓の力強い振動は、人の魂を目覚めさせることができる。
香港のトライアドのボス、クワンの息子シドは、父の敵である有力な大物、そして地下組織のリーダーを怒らせ、台湾に逃げることになる。山中に潜んでいたシドは、禅の太鼓集団に出会う。その魅惑的な芸術、厳しい肉体訓練、厳格な生き方に、敵対する都会の青年は興味を抱き、集団に加わることを望むようになる。父を軽蔑していたシドは、父に似て荒々しく、反抗的な性格になっていく。禅の世界に身を置くことで、彼はやがてしっかりした青年に変わっていく。しかし、香港に戻った彼を待ち受けていたのは、家族への忠誠と自分自身への信頼のどちらかを選ぶことを迫る運命のいたずらだった。
~~ 台湾、ドイツとの共同制作作品。