1995年、高倉総一郎は科学者として、ロボットの開発に取り組んでいた。また、亡くなった松下の遺志を継いで、プラズマ蓄電池の完成を目前にしていた。この松下という人物は、高倉総一郎の亡き父の友人であった。
高倉総一郎は、仕事以外では、飼い猫のピトーや松下の娘である婚約者の理子と穏やかな日々を過ごしていた。しかし、やがて彼は取引先から、そして婚約者である理子からも裏切られる。高倉総一郎は、会社の経営権を失い、ロボットやプラズマ蓄電池の研究をしていたことも失われてしまう。
そして高倉総一郎は、より良い未来を求め、自らを冷凍保存装置「コールドスリープ」に入れることを選択する。目覚めたとき、彼は2025年にいることを発見する。
~~ロバート・A・ハインラインの小説「夏への扉」より引用。