時は1448年、世宗の治世30年。朝鮮の内政干渉が極度に進む中、世宗は高麗の火器技術を改良したロケット兵器「新義州」の開発を密かに計画していた。それを知った明は早速刺客を送り込み研究所を襲うが、責任者のチェ・ヘサンは兵器の秘密を守るために研究資料とともに自害する。娘のホン・リーはかろうじて逃げ延びるが、明の刺客にチョントン記録(新義州の設計図)を奪われてしまう。
新義天を作ったことで明の朝鮮に対する外交圧力が高まる中、セジョンは王室護衛武官のチャンガンに命じて、新義天を完成できる唯一の人物であるホンリを行商人のスルジュに無事連れて行かせる。スルジュは高麗末の華通道庵(火薬や銃器を製造する場所、今でいう兵器工場)の最高技術者の息子で、朝鮮一の武術の腕を持つ非常に賢い男である。高麗移民の末裔として朝鮮を拒否し、商人の頭として生きている。チャンガンの新義殿建設への協力を拒むが、敵対する一味を救うため、ホンリと共に新義殿の完成を見届けることになる。
新義殿の事実を把握しようと躍起になる明は、大使を装った軍を送り込み、セジョンと宮廷を威圧する。一方、明軍はスルジュの本部を探し出し、新義殿の開発のわずかな可能性を完全に潰すことに乗り出す。度重なる失敗の末、スルジュはホンリのために命がけで崇禎記録を取り戻そうとする。しかし、戦いで犠牲となる仲間を目の当たりにし、彼は考え直す。そして、新義州完成を目前に、明・汝矣島連合軍10万が朝鮮半島に向かう。セジョンは戦争を止めるため、ホンリや崇禎記を明の使者に渡し、スルジュまでもが宮廷に幽閉される。