1960年から1961年の冬、ゴビ砂漠の強制労働収容所「嘉碧楼」に収監された男女の悲惨な苦悩を描いた作品である。肉体的な疲労、極寒、飢餓、死と隣り合わせの過酷な生活に、いかに対処していくかに焦点が当てられている。
舞台の背景には、1956年から57年にかけて毛沢東が行った百花斉放(中国の知識人が国策に対して意見を述べるよう勧告されること)の惨状がある。このキャンペーンでは、共産党を批判した市民数千人が「右翼の変質者」の烙印を押され、再教育のために強制労働に処された。
~~ 楊献恵著「さよなら嘉靖口」(上海から来た女-中国労働収容所生存物語)を基にした映画。