ハンガリー人の父と韓国人の母の間に生まれたベンは、ニューヨークのみすぼらしい裏通りで配達員として働く青年である。資本主義の象徴であるニューヨークの中心部に住んでいるが、彼はアメリカの豊かな主流派社会が不本意ながら抱えているゴミに過ぎない。
ある日、ベンは食料が配達されるアパートで、韓国系ギャングのボス、JDと出会う。JDと出会ったベンは、彼こそがゴミから抜け出す唯一の方法だと考える。JDは韓国ギャングのボスであり、一人で多くの人を殺してきたという神話を背負っている。しかし、JDの目には常に絶望の影がある。彼はベンを自分たちのグループに引き入れ、銃までプレゼントするが、”銃にも慣れるな “と言い放つ。
(出典元宵節