三日月

海辺の小さな村、クギョルリでおばあちゃんと暮らすナナ。4歳になった年、ナナは突然現れた妹のオギに戸惑う。おばあちゃんに妹の世話を押し付けられたナナは、戦争ごっこができなくなり、妹を憎むようになる。成長したオギは栄養失調のため、こぶとりができる。幼稚なナナはオギを恥ずかしく思い、学校に近寄らせないようにする。しかし、そんなオギをおばあちゃんの妹が当分の間預かることになった。存在がうっとうしかった姉の姿がようやく見えなくなったものの、ナナはこっそり時折会いに行くが、あえて話しかけることはしない。