ルーベンは、妻エドナと10歳の息子ブドイと暮らすザンバレスの小さな町で大工としての職を失う。生活費を稼ぐために、彼はケソン市の廃墟の管理人の仕事を引き受ける。やがてルーベンは、その家の前の持ち主が、この国の歴史上重要な人物であることを知る。
その人物についてテレビ局の記者にインタビューされたルーベンは、自分が何も知らないことを恥ずかしく思う。ルーベンは、その人物の生涯、功績、人々のためにしたことをもっと知ろうと、すぐに本を読み始める。
ルーベンはその人物の生涯に魅了され、必然的に英雄崇拝に走る。広大な敷地の中で唯一の友人である夜勤の警備員ギモは、ルーベンが徐々に新しい英雄の魂に取り憑かれていくと冗談で言うが、彼は苛立たしく思う。
(出典:シネマラヤ)