酔いどれタナトス (2015)

台北市のはずれにある古い一軒家に住む “鼠 “とゲイの兄 “香和”。二人の兄弟は自分探しをしながら生きるための仕事を探し、人生の足がかりを待ち望んでいる。市場で働く弟は、そこで様々な狂気をはらんだ唖の女と出会う。長男はナイトクラブのダンサーに惹かれ、いかがわしい商売に巻き込まれる。彼らの放浪のリズムとともに、映画は主人公たちの座標軸のない宙ぶらりんな人生を観察し、次世代を歓迎しないような社会のパノラマへと発展していくのである。